> [!info]- ですます調で書かれています > このページはMarkdownやObsidianの初心者に向けて書かれています。 > そのため、いつもの「である調」ではなく「ですます調」で書かれています。 # Markdownリンクに使われる用語について分かりやすく解説 [Markdown](../../Atom/Markdown.md)で使われる[[Markdownリンク]]は以下のような構成になっています。 `[表示したいテキスト](パスとファイル名.拡張子)` これについて、分かりやすく解説してみました。 ## 拡張子とは: 目印のこと ファイルの種類を表す目印のようなものです。サンプル音声.mp3 とか 表紙.jpeg (もしくは.jpg)という.の後のアルファベットに見覚えはありませんか? これが拡張子です。 例えば、音声ファイルには、MP3と呼ばれる形式ものや、FLACと呼ばれる形式ものがありますし、画像データには、JPEGと呼ばれる形式のものやPNGと呼ばれる形式のものがあります。 これらはそれぞれ、独自の方法でデータが0と1で記録されています。 0と1で表されているため、それをアプリが正しく読み取るにはそれがどんな形式≒文法で書かれたものなのかを知る必要があります。 そこで使われるのが、拡張子です。 拡張子があることで、アプリは「この0と1はこのファイルはMP3形式の音声データなんだな」と理解することができるのです。 もっと分かりやすく例えると、 Ohayou gozaimasu. Kyou mo atsui desune. と書かれた文と Good morning. It's hot again today. という英文は どちらもアルファベットで書かれていますが、前者は日本語をアルファベットを使ってローマ字表現したもので、後者はアルファベットを使った英語ですよね。 我々は、この両方を、ん?ああ、日本語ね。こっちは英語だなと識別できますが、予め教えてもらった方が助かります。それと同様、アプリに対して「これは日本語だよ」「英語だよ」と教えてあげるのが拡張子です。 ## パスとは: 住所(正しくは経路)のこと あなたがいきなり、「ねぇ、Pottalとかいうニートにこの手紙を渡してくれない?」と言われても困りますよね? だって、Pottalがどこに住んでいるか知らないのですから。 アプリも同じです。表紙.jpgっていう画像を表示してくれない?と言われても、それが一体どこにあるのか分からないと表示しようがありません。 でもまあ、アプリの手の届く範囲に表紙.jpgが1つしかないのなら、頑張れば見つけることができますが、片っ端から探していくことになるので、あまり効率は良くないです。 CドライブのユーザーフォルダのObsidian保管庫ってフォルダの画像ってところにある表紙.jpgを見せてくれない?と言われれば、一発で場所が特定できるのですぐに見つけられますし、間違いようがありません。 もしくは「君から見て、隣のフォルダにある画像ってフォルダにある表紙.jpgを見せて」と言われても理解することができます。 ### 余談: パスを住所で例えるなら + 相対パスや絶対パスについて Pottal…じゃない雨夜月 蛍が、としまえん遊園地(東京都練馬区向山3-25-1)に住んでいるとしましょう。 前回の例と同様、「ねぇ、雨夜月 蛍さんにこの手紙を渡してくれない?」と言われた場合、あなたがもし「雨夜月 蛍はとしまえんに住んでいる」と知っていれば(嫌かもしれませんが)手紙を届けられますよね。 では、あなたがもし雨夜月 蛍は知らないけど、同じ町に住んでいたらどうでしょうか。 この町の3-25-1に住んでいる雨夜月 蛍ってやつに手紙を渡してくれない?と言われれば、(嫌かもしれませんが)手紙を届けられます。でも、もしもあなたが北海道に住んでいたら、この町の3-25-1と言われても全然違う人の家があるだけで、そこに雨夜月 蛍はいません。 だから、「東京都練馬区向山3-25-1に住んでいる雨夜月 蛍に…」となるわけです。 上記の例がそれぞれ、最短パス、相対パス、絶対パスのたとえになります。 最短パス: 雨夜月 蛍の家 相対パス: この町(向山)の3-25-1 絶対パス: 東京都練馬区向山3-25-1 このうち、注意が必要なのは最短パスと相対パスです。もしも雨夜月 蛍という同姓同名の人物が複数人いて、それぞれの雨夜月 蛍さんとあなたが知り合いだった場合、最短パスだと困りますよね? どの雨夜月 蛍?となるわけです。人間の例だと同姓同名は少ないかもしれませんが、Aというフォルダに「無題のファイル.md」Bというフォルダにも「無題のファイル.md」があるという事例は割とよくあります。この際、最短パスだと困るわけです。 次に注意が必要なのは、相対パスです。先ほど、「あなたが北海道に住んでいたら、この町の3-25-1と言われても全然違う人の家があるだけで、そこに雨夜月 蛍はいません。」と例えたことからもわかるように、相対パスは文字通り相対的なパスなので、参照する側のファイル(あなた)が移動してしまったり、あるいは参照される側のファイル(雨夜月)が引っ越ししてしまったら、意味をなさなくなるのです。 Obsidianではそうならないように、引っ越ししたら自動で相対パスを変更してくれますが、念の為注意が必要なことは留意しておいてください。 ## 表示したいテキスト(≒エイリアス)とは: 別名のこと 例えば、スマートフォンとその略称であるスマホあるいはスマフォは同じものですよね?ですから、スマートフォンというリンクもスマホというリンクも同じファイルを参照して欲しいわけです。 Markdownリンクではこのように`[`と`]`で囲った中身は好きなように書くことができ、参照に使う`()`の中身(パスとファイル名と拡張子)が重要というわけです。 例: `[スマートフォン](単語フォルダ/スマートフォン.md)`は一般的に`[スマホ](単語フォルダ/スマートフォン.md)`と略される。これはEngadget日本版の編集長であった云々… ちなみに、Wikiリンクの場合は`[[表示したいテキスト|ファイル名]]`となります。